温泉法改正への懇談会が開かれていることを、10月の記事で書きましたが、その後どうなったのでしょうか?
10月27日に第5回目の懇談会が行なわれ、懇談会報告書がまとめられた。それによると・・・
- 温泉資源の保護という観点:温泉利用は拡大し続けているが、資源の枯渇が拡大する恐れがあること。温泉資源に関するデータ・科学的知見が不足していること。
- 温泉の成分等の情報提供に充実性:提示されている温泉成分等の分析結果について、法律上の有効期間が設定されておらず、利用者への情報が不足していること。温泉利用業務者に、定期的な温泉成分等の再分析などの義務付けが必要なこと。
- 今後の対応:懇談会で指摘された点を11月中にも中央環境審議会で検討を開始する予定であること。
・・・とあった。日本は古来より温泉利用が盛んに行なわれ、特に、江戸時代には五街道が整備されたことを受け、箱根・草津などへの湯治が庶民の間にも広まり、それに伴ない周辺地域の活性化を促した。これは、現在でも共通することで、道路・交通機関の整備、それに伴い周辺の観光促進・地域の活性化を促すものでなければならないと思う。それが、平成15年におけるいわゆる「不正表示問題」で、一部の心無い事業者のために、周辺事業者の被った風評・利用者の激減などの被害は計り知れないものになった。特に、利用者の激減は事業者にとっては死活問題であり、長引けば、温泉地が廃れる原因ともなりえ、政府はこの問題を早急に議会に掛け、課題の解決を図って欲しいものだ。
また、報告書によると、近年、源泉総数と総湧出量は増加しているが、自噴湧出量が減少傾向にあるとなっていた。これは、温泉自体の枯渇の問題なのか、最近とみに増えている「大深度掘削泉」や近隣での軒並みの掘削のためなのか、原因の究明が急がれる。そして、宿泊利用者は減少しているが、日帰り利用者は増加してきていることに関しても、温泉地に泊りがけでの「保養」目的ではなく、居住地周辺で気軽に温泉を楽しみたいという利用者が増え、それに伴った住宅地近隣の大型日帰り温泉施設(特に、東京首都圏近辺では増加傾向にあると思う)が次々と建ち、ニーズの変化をうかがわせる現象が顕著に出て来ている。これが、温泉湧出の枯渇に繋がらぬように政府も事業者を監督していただきたい。また、温泉事業者にも有名温泉の名や観光地の名に恥じないものを造っていってもらいたい。魅力あるところには、宣伝などせずとも人は集まってくると思う。「名より実を!」と思う問題でありました。
☆~関連サイト~☆
環境省・報道発表資料:http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=7631
環境省・第5回温泉行政の諸課題に関する懇談会(PDFファイル)
http://www.env.go.jp/nature/onsen/gyosei_kondan/05/index.html
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